最高位が年間チャート順位を上回った(下回った?)ケースは、アルバムチャートでは、珍しくもない現象ですが、シングルチャートでは、4682曲中僅か12曲を数えるに過ぎません。 中でも最高位が16位にも拘わらず年間チャート6位にくい込んだ「WHY ME」(KRIS KRISTOFFERSON)、最高位12位で年間2位の「I FALL TO PIECES」(PATSY CLINE)は、特筆すべき記録でしょう。 「WHY ME」はHOT100滞在38週、TOP40滞在19週と73年のヒット曲の中ではずば抜けた超ロングランを記録。特にHOT100滞在38週は「I GO CRAZY」(PAUK DAVIS)の40週に次ぐ、70年代歴代2位に当たるロングランヒット記録にあたります。 一方、「I FALL TO PIECES」はHOT100滞在20週、TOP40滞在10週と61年のヒット曲の中では比較的長期にチャートインした程度であり、ここら辺りがBillboard年間チャートの不可解なところでもあります。